硝子体手術後に発症した斜視の3症例

【要約】
網膜硝子体手術後の合併症の一つに斜視がある。
その原因として局所麻酔薬による筋毒性、外眼筋の損傷、機械的因子などが挙げられる。
今回硝子体手術後に斜視を呈した3症例を経験した。3例とも術眼の下斜視と上転制限を呈していた。
手術時の麻酔はbupivacaineによる球後麻酔であった。2例ではMRIで下直筋の球後での肥大を認めた。
硝子体手術後の斜視はbupivacaine筋毒性による下直筋障害が原因と考えられた。2例は斜視手術により良好な眼位を得られた。

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