資料
老眼が進むとどうなる? 脳の働きまで落ちることも
人生100年時代、見えにくさを我慢していると楽しみも半減する。老眼はなぜ進むのか、進むとどのような問題が生じるのか。単に見えづらくなるだけでなく、活動量や脳機能の低下を招く恐れもある。
近年は高齢化を背景に老眼対策のニーズも高まっている。クイーンズアイクリニックの荒井宏幸院長も、自院への相談件数は5年前の5倍以上と話す。
老眼はそもそもレンズの役割を果たす水晶体が加齢により硬くなり、ピント調節ができなくなってくることで起こる。「水晶体の加齢による2大変化は硬化と濁り。前者は老眼、後者は白内障を引き起こす」(荒井院長)
近くを見る際、焦点を合わせるのに水晶体は厚くなるが、硬くなるとそれができなくなる。水晶体の厚みを変えるよう動く毛様体筋も加齢とともに弱まり、調節機能が低下するので近くが見えにくくなるというわけだ。
ただ見えづらくなるだけではない。「人間が受け取る情報の9割以上は視覚からとされている。見えにくくなれば脳への情報量も減るので、脳機能の低下にもつながる可能性がある」と荒井院長は説明する。実際、高齢者を対象とした調査で、視力の良い人はそうでない人に比べて認知機能が高いという報告も。
他にも、見えづらくなると転倒リスクが高まったり、外出がおっくうになったりすることで足腰の筋力低下も懸念されるなど、全身の健康に悪影響を及ぼしかねない。
一方、近年話題の「スマホ老眼」は、こうした加齢による老眼とは仕組みが異なり、「長時間小さな画面を手元で見続けることなどによる『眼精疲労』の一種。スマホ操作の時間を減らす、1時間に1回は遠くを眺めるなどして目の筋肉をゆるめることで改善が可能だ」(荒井院長)。
■目のストレスになる「強い光」対策に
強い光や、長時間のブルーライトの照射は目のストレスになることも。新顔の対策アイテムを紹介する。
(1)乳酸菌
乳酸菌KW3110株入りサプリ「iMUSE eye KW乳酸菌」 目の疲労感を軽減する機能があることが報告された乳酸菌配合のサプリメント。機能性表示食品
網膜の神経細胞は、加齢やブルーライト照射などで細胞死が生じることがあるが、6カ月間KW3110という乳酸菌を摂取させたマウスではその抑制が確認された。また、眼精疲労の軽減がヒト試験で確認されている(データ:Nutrients; 10, 1058, 2018 Aug)。
(2)コンタクトレンズ
光で色が変わる「アキュビュー オアシス トランジションズ スマート調光」 乾きにくいシリコーンハイドロゲル素材の自動調光機能付き2週間交換レンズ
レンズ内に、光に反応して分子構造が変化する調光剤を配合。光の量によってレンズの色が変化し、装用者の眼に入る光の量が自動で調整される。対向車のヘッドライトや日中の強い日差しなど、ストレスになるまぶしさが軽減される。視界は暗くならない。
荒井宏幸さんクイーンズアイクリニック(横浜市)院長。日本眼科学会専門医。防衛医科大学校卒業後、国家公務員共済組合連合会三宿病院等を経て1998年に開業。近著に『「よく見える目」をあきらめない 遠視・近視・白内障の最新医療』(講談社+α新書)。
引用元ページURL:https://news.yahoo.co.jp/articles/4c259f8e640c2d49825c38f32120f0965f7d0ca3
テレワーク推進で「デジタル眼精疲労」に悩む人が増加、対処法は
目をこする回数が増えた気がする?このところ頭痛がしたり、首や背中に痛みを感じたりする?──パソコンなどの画面の前で過ごす時間が、増えているのではないだろうか。
これらの症状がある人は、「デジタル眼精疲労」としても知られる「コンピュータビジョン症候群」に悩まされているのかもしれない。眼科医で米国検眼学会の会長でもあるバーバラ・L・ホーンは、こうした症状を訴える人の増加について、次のように話している。
「私たちの目は、…長時間にわたってコンピュータを使用するようにつくられていません。そのため、長い時間スクリーンを見ながら何か読んだり、作業したりしている人たちの多くに、目に不快感を持つ人や、視力に問題が出る人が増えているのです」
「小さなスクリーンを集中して何時間も見続けていると、目の疲れや疲労感、頭痛などが起きる可能性があります…目が乾き、赤くなり、ゴロゴロした感じがする場合もあります」
自宅で仕事をしたり、エンターテインメントを楽しんだり、友人や家族と連絡を取り合ったりするためにスクリーンを見る時間が増えている現在、目の不調を訴える人は大幅に増加していると考えられる。
症状の改善は意外に簡単?
ピッツバーグ大学医学部のスコット・ドレクスラー助教(眼科学)は、「ここ1カ月半~2カ月ほどの間に、こうした症状は信じられないほど急速に、一般的なものになってきているようです」と語る。
オンライン診療も行っている同助教によれば、患者たちが訴える最も一般的な症状は、視界がぼやけることと頭痛、またはそれらに関連したものだという。
症状を軽減させるための最善の方法は、間違いなくスクリーンを見る時間を制限することだ。ただ、在宅勤務をしている人の場合、そうするのは現実的なことではないだろう。
だが、それでも対策として簡単にできることはいくつかある。ドレクスラー助教によれば、その一つは「20-20-20」ルールを取り入れることだ。
その方法とは、「20分おきに20フィート(約6m)離れたところにある物を20秒間見ること」だ。そうすることで筋肉が緩み、姿勢が正され、まばたきが促されるという。
また、ドライアイの原因は多くの場合、(スクリーンをじっと見ていて)まばたきが不足することだという。私たちがまばたきをする回数は、普段は1分当たり12~14回。だが、スクリーンを見始めると50%減少し、同5~7回になるとされる。
ホーン会長によれば、ほかに症状改善のためにできることは、スクリーンの明度と輝度を調整すること、スクリーンと顔との距離を適切に保ち、正しい姿勢で見られるようにすることなどだ。
さらに、スクリーンの明るさと部屋全体の明るさを同じにすることも、簡単にできる対策の一つだという。ドレクスラー助教は、「明るさとコントラストを調整することが非常に大切です。部屋の明かりを薄暗くしたり、消したりしてしまうのは良くありません」と説明している。
ホーン会長は、何の対策も講じることなくスクリーンを見続ければ、症状が悪化する可能性もあると警告する。ただ、これらの不快な症状に関して良い知らせと言えるのは、ほとんどの場合は環境を変えれば症状は改善し、永続的に視力に影響を与えることはないとみられていることだ。
ドレクスラー助教はそのほか、屋内で過ごす時間が大幅に増えたと考えられる子供や若者たちの目の健康も懸念している。
大人は目が疲れたと思えば、休憩を取ることができる。だが、(授業中などの)子供たちはそうではない。子供たちに問題が起きていないことを確認するため、大人が心掛けてあげる必要があるという。
引用元ページURL:https://news.yahoo.co.jp/articles/e54815e379c1ffff4823f7139077ed2514ddbee5
肌の老化の原因に…使い過ぎが引き起こす「スマホ焼け」に注意
新型コロナウイルス感染拡大の影響で外出の機会が減った結果、パソコンやスマートフォンの使用時間が急激に増えたという人は多いだろう。そんな“スマホの使いすぎ”は、体にさまざまな負担をかけることになる。
ブルーライトが眼精疲労を招くことはよく知られていますが、じつは“肌の老化”の原因ともなるのです」
そう警鐘を鳴らすのは、日本医科大学名誉教授の太田成男先生だ。太田先生は、ブルーライトが私たちの体内で酸化ストレスを発生させることを自身の研究から導きだした。
「研究では、紫外線やブルーライトなど数種類の光をマウスの皮膚に当て、時間経過による活性酸素の発生率を調べました。活性酸素は皮膚細胞を酸化させ、シミやシワの原因となるものです。それまでも太陽から降り注ぐ紫外線が肌を酸化させることは明らかになっていましたが、実験によって、ブルーライトにも肌に活性酸素を発生させる作用があることがわかりました」(太田先生・以下同)
ヒトの皮膚にも同様の構造があるため、ブルーライトを浴びることは私たちの肌にトラブルをもたらす原因となるという。
ブルーライトは可視光線の中でも波長が短く、強いエネルギーを放つ。活性酸素を生む力は紫外線のほうが大きいものの、ブルーライトに8分間当たっていると、紫外線に4分間当たっているのと同程度の皮膚への影響が生じることになる。ブルーライトを発するスマホの画面を長時間にわたって見ていることは、強い日差しのもとにいるのと同様に、肌のシミやくすみの原因となるダメージを受けることになってしまうのだ。
1日に日光に当たっているのはせいぜい数十分、長い人でも1~2時間というところだろう。いっぽう、ブルーライトを浴びる時間はそれよりはるかに長い。
「スマホの画面のほかにも、パソコンやテレビのLEDディスプレー、室内灯などからもブルーライトは発せられています。思いのほか、私たちの生活のさまざまなシーンにブルーライトが存在しているといってもけっして過言ではありません」
’18年に総務省が発表した統計によれば、50代の人が休日にテレビ視聴やインターネットを使用する時間はおよそ6時間にのぼる。すなわち、私たちは日常生活の中で、想像以上に肌トラブルの原因にさらされていることになる。例年より在宅時間が長くなっている今年は、そのリスクがいっそう高まっているのだ。
「夏場になると、肌を露出しないよう気をつけたり、クリームを塗って肌を保護したりと、紫外線による日焼け対策を心がける人はたくさんいます。しかし、同じように肌への負担をかけてしまうブルーライトに関して注意をしている人はまだまだ少ないのが現状です」
これから夏本番へと向かっていくなか、日焼けだけでなく“スマホ焼け”にもきちんとした対策が必要だ。気をつけたいポイントを太田先生に聞いた。
「なにより、ブルーライトを浴びる時間を減らすことが近道です。スマホやパソコンの使用は、1日3時間以内に抑えたいところです。仕事などでどうしても使わざるを得ないという場合でも、こまめに休憩をはさむなどして、ブルーライトを連続して浴びている時間を少しずつ減らすように努めてください。また、日中テレビをつけたままにしておくことは、その間ブルーライトが放出されっぱなしという状態になってしまいます。必要でなければテレビのスイッチはオフにしましょう」
さらに、スマホやパソコンのディスプレーにブルーライトカットのシートを貼る、画面の明暗を調節して、明るくしすぎないということも大切だ。網膜を保護するために、ブルーライトカットの機能を備えた眼鏡を使うことも太田先生は推奨する。
「若いうちは、ブルーライトからダメージを受けたとしても肌に十分な回復力があるのですが、中高年になるとその回復力が衰えてしまうため、シミやくすみなどの“スマホ焼け”によるダメージが沈着してしまうリスクが高まります。回復力をサポートするために、ビタミンCやビタミンEなど、抗酸化作用のある食べ物を積極的に取ることも心掛けたいですね」
ちなみにビタミンCを多く含む食品にはレモンやキウイフルーツ、ブロッコリーなどが、ビタミンEを多く含む食品にはアボカド、ナッツ類などが挙げられる。
これからは肌を守るためにも、UVケアと同様にブルーライトケアも徹底して、“スマホ焼け”から肌を守ろう。
引用元ページURL:https://news.yahoo.co.jp/articles/842e50509266f472af212dad89d21c27cb47cd9c
在宅勤務で目の疲れ蓄積…よい「見え方」を保つポイント5つ
緊急事態宣言が解除されても、テレワークや外出自粛は続く。その影響で、目の疲れを訴える人が増えている。
ライオンが20~60代の男女計300人を対象に行った調査で、外出自粛生活で最も疲れや不調が増えたのは「目」という結果が出た。
64・7%が「目の疲れを感じている」と回答し、また目の疲れが増えた人は、そうでない人よりも2倍多く、ストレスを感じることが増えたと回答した。
一方で、目の疲れのケアを特にしていない人が6割を占めた。運動不足や体重管理などへのケア意識は高まっているのに対し、目の疲れに対するケア意識は2割弱と、低いことも分かった。
「在宅勤務でパソコンのモニターを見続ける時間が増えるのに加え、照明やモニターまでの距離が通常の仕事環境と異なることで、ドライアイ、そして眼精疲労が生じやすくなります」
こう指摘するのは、順天堂大学医学部付属静岡病院眼科先任准教授の土至田宏医師。
通常、まばたきは1分間に20回程度だが、モニターを見続けるとまばたきが4分の1、つまり1分間に5回程度に減少する。当然ながら目を開けている時間が長くなるので、目が乾燥しやすくなる。
「角膜は水晶体とともに光を網膜に集めるレンズの働きと、異物や細菌の侵入を阻害するバリアーの働きを担っています。目が乾燥し角膜を保護している涙の量が少なくなると、さまざまな症状が出てくるのです」(土至田医師=以下同)
ピントが合わない、目がかすむ、頭痛や肩凝りがひどくなるといった眼精疲労。さらにはドライアイがひどくなった状態である充血や目の乾き。目を開けていられない、目の痛みなどを伴う、といった場合もある。
「角膜はそもそも傷つきやすい部位。そのまま放置すると、角膜(黒目)や結膜(白目)に傷が付き、眼科への受診と治療が必要になることもあります」
土至田医師が、在宅勤務でも目の疲れを蓄積させず、よい「見え方」を保つポイントとして挙げるのは、次の5つだ。
【1】適切な照度と照明を保つ
「部屋を明るくし、モニターは明るくしすぎないようにします」
【2】モニターを楽に見えるためのメガネを
「老眼に限らず、若い人でも根を詰めてモニターを見ていると、眼精疲労が強まり、老眼と同じようにピント調節の機能が落ちてしまいます。見えにくさを感じたら、場合によっては、モニターが楽に見えるパワーに調整したメガネが必要です」
【3】パソコンの位置を変える
「パソコンは少し見下ろす位置に置き、モニターは目線の真正面にくるようにしてください」
【4】目を休める
「1時間パソコン作業をしたら、モニターから目を離し、窓の外を見たり1メートル以上遠くを見たり、目をしっかりとつぶって目を休めます」
【5】目のケアをする
3時間に1回を目安に、角膜修復機能のあるビタミンA入りの目薬をさし、1日の終わりにはホットアイマスクなどで目を温め、目の周辺の血流を良くする。
「市販の目薬で良くならなければ、ドライアイはタイプによって必要とされる目薬が異なるため、眼科で合った目薬を処方してもらってください」 ドライアイは目の問題だけにとどまらない。順天堂大学大学院眼科学の村上晶教授らが独自に開発したiPhone用アプリによる研究では、ドライアイの自覚症状が重症化するほど抑うつ症状が悪化したという結果が出ている。たかがドライアイ、ではない。
引用元ページURL:https://news.yahoo.co.jp/articles/d659c2cc056193b16a8acf3510f032f6759a3f96
【テレワークの疲れ対策】使いすぎがちな目を守ろう!疲れ目を防ぐ「モニターの見方」とは?
ついに全国的に緊急事態宣言が解除に。でも、リモートワークで慣れないPC作業やオンライン会議が増えたために、この1、2カ月は「いつもより目を酷使した」「目の乾燥が気になる」という人が多いよう。
そこで、今回はリモートワークで使いすぎがちな目を守る方法をご紹介!
■1日でモニターを見ない時間はたった3.3時間!? ある社員の1日を通常時と在宅勤務時で比較してみたところ、その差が明らかに。在宅勤務時は、睡眠時間を除くと、1日のうちモニターを見ていない時間はたった3.3時間という結果だった。しかし、スマホやPCを長時間見続けると、どんなことが起きるのだろう?眼科専門医の土至田 宏さんにうかがった。
「人は1分間に20回程度まばたきをしますが、モニターを見続けるとまばたきが1/4程度に減り、目が乾いて角膜が傷つきやすくなってしまいます」と土至田さん。
角膜が傷つくと、視力低下や眼病の原因になることもあるので要注意!とはいえ、モニターを見る作業はなかなか減らせないもの…。だから、モニターの見方を工夫したり、目への負担を減らすケアで、大切な目を守る必要があるのだ。では、目に負担をかけないモニターの見方とは?
【1】部屋を明るくしてモニターの明るさを抑える
【2】PCは少し見下ろす位置にし、画面は目線の真正面に
【3】1時間PC作業をしたら、モニターから目を離して目を休める モニターの明るさや位置を工夫するだけでも、目が疲れにくくなる。目を休めたいときは、窓の外を見たり、1m以上遠くを見る、目をしっかりつぶるなどしてみよう。
さらに、酷使した目のケア方法は…
【1】見たい距離が楽に見える眼鏡を使う
【2】目疲れや目の渇きを感じたら、3時間に1回を目安に目薬で目を潤す
【3】ホットアイマスクで目を温める
肩こりがひどい場合、もしかしたら眼精疲労による首や肩の痛みかもしれない。モニターを長時間見た日は、特に意識して目のケアを。目の乾きがひどい場合は、角膜修復機能があるビタミンA入りの目薬を選んで。疲れ目や目の乾きが気になる方は、ぜひお試しを!
引用元ページURL:https://news.yahoo.co.jp/articles/93d6fe5fd89dab73731b85bb8e5ecf2030454e1f
テレワークで疲れ目がつらい…解消のヒントは電話とメガネ
疲れ目がひどくなったよなぁ……。新型コロナウイルス感染拡大の影響でテレワークが定着し、在宅勤務している人が目をこすりながらそうボヤく。自宅も会社も同じ仕事なのに、なぜ自宅だと症状が重くなるのか。実は、ちょっとした工夫で、つらさは改善するという。
テレワークだと、会社での仕事以上にPC(パソコン)画面を見過ぎてしまうのです。それで普段より眼精疲労が悪化して、ひどくなると、目の疲れや重さに加え、肩や首の凝り、頭痛が引き起こされる方もいます。
テレワークでの仕事のやり方をチェックすると、なるほど、モニターを過剰に見つめていることがよく分かる。
会議室や打ち合わせブースで行う会議もオンライン会議も、話し合うという行為は同じですが、目への負荷は大きく異なります。テレワーク社員の間では、オンライン会議が突然始まり得る不安から、ネット上では「PCの前から離れられない」といった悩みが相次いでいる。
■「5分離れます」と宣言する
オンライン化が前提のテレワークでは、自分から意識的にPCモニターから離れないと、眼精疲労がどんどん悪化するのは免れない。そのために必要なのが、連絡方法の見直しだ。
「会社なら『ちょっとトイレ』と5分くらい席を立つことがあるはず。それと同じで、テレワークでも周りに連絡して『5分PCから離れます』と伝えればいい。テレワークは、周りの流れに巻き込まれやすいので、自分から休憩を宣言することは必要でしょう」 メッセージのやりとりが何往復も続きそうなら、音声通話を一本かける方が目にはいい。上司と1対1の会議なら、わざわざ動画会議アプリを使わずとも、電話で済むだろう。そんな工夫が大切だという。
■視力は6割が過矯正
仕事のやり方の見直しに加えて、メガネやコンタクトの影響もある。特に過矯正が追い打ちをかけるという。 「PC仕事だけなら、メガネなどの矯正視力は1・0で十分ですが、メガネやコンタクトを調整するとき『よく見えるように』との思いから、1・2や1・5に矯正するケースが少なくありません。必要以上に強い度数で近くを見ると、ピント調節作業の大きな負担なのです」 眼科医会の調査では、メガネを1・0以上に矯正している人は6割に上る。それがまた、テレワーク眼精疲労を助長することになる。
目とPC画面の距離は1メートルほどでも、メガネやコンタクトの焦点距離は日常生活を想定して、もう少し長くとる。3~5メートルに設定されることが多い。テレワークによる巣ごもり生活だと、そんな焦点距離の長さも災いする。テレワーク生活には、眼精疲労の危険因子がいくつも潜んでいると心得た方がいい。
緊急事態宣言が延長され、テレワークは今後も続くでしょう。テレワークに伴う眼精疲労対策のひとつは、メガネやコンタクトの矯正視力を下げ、焦点距離が短めのテレワーク用のメガネやコンタクトを作ること。いま使っているメガネの矯正視力が1・5なら1・0に、1・0なら0・8にという具合です
一般にPC作業中のまばたき回数は6、7回といわれますが、私が街で調査したら、ゼロに近い人も珍しくありませんでした。まばたきが減るとドライアイになり、眼精疲労が悪化しますから、1時間に1回の目薬で目を潤すのは大切です。 目薬をさしたら、5分ほど遠くを見つめて、目を休める。ベランダから外を眺めたりしましょう。
最後は、目の保温で目の周りの血行をよくして、筋肉の緊張をほぐします。 昼休み、仕事を終えたとき、寝る前に、電子レンジやお湯で温めたタオルやアイマスクで目を覆います。理想的な温度は40~41度で、それぞれ3分ずつ。41度を超えると、緊張時に働く交感神経が優位になり、目はリラックスできません。40~41度で安らぎの副交感神経が優位になることが分かっているのです さあ、仕事も終わってオンライン飲み会でストレス発散……。くれぐれもほどほどに。
引用元ページURL:https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200409-00062891-otonans-life
キムタクが…驚きの声も 「老眼」の発症時期・症状・治療法、なりやすい人は?
芸能人の「老眼」事情が、ネット上で話題になっています。俳優の木村拓哉さん(47)はあるテレビ番組で、2017年ごろから老眼の自覚症状が出ていることを明かしました。歌手・俳優の福山雅治さん(51)は映画の舞台あいさつで「戻ってみたい過去」を聞かれ、「老眼になる前」と回答。「(文字盤の小さい時計が)近くても遠くても見えない。もう、見えないまま使っています」と語って話題になりました。
また、アイドルグループ・TOKIOの松岡昌宏さん(43)は自身のラジオ番組で「老眼鏡デビュー」を告白。知人から渡された老眼鏡を装着したときのエピソードを明かし、「(視界が)クリアに見えた。驚きとショック」と心境を語りました。
これについてネット上では、「キムタクが老眼だと…」「アラフォーでも老眼になるのか」といった驚きの声や、「この症状すごく分かる」「私も40代半ばで老眼を自覚した」など、共感の声が多く上がっています。老眼にまつわるさまざまな疑問について、日本大学医学部付属板橋病院助教で眼科専門医の朝生(あそう)浩さんに聞きました。
Q.そもそも「老眼」とは何でしょうか。
朝生さん「老眼(正式名称は「老視」)とは、一言で表すと『加齢に伴う調節力の低下』です。目の中には、レンズの役割をする水晶体があり、厚みを変えることで遠くから近くまでピントが合うように調節しています。加齢によって水晶体が硬くなると、弾性が低下して厚みを変えられなくなり、調節がうまくできなくなります。これが老眼の主な原因です。
老眼が進むと、今まで見えていたパソコンやスマートフォンの画面、新聞などの手元で見ていた字がぼやけたり、ピントを合わせるのに時間がかかったりするようになります。症状がひどい場合、頭痛や肩こりの原因にもなります」
Q.老眼と「遠視」「近視」との違いは何でしょうか。
朝生さん「遠視や近視は“光の屈折”の状態を表します。外の光が目の中に入り、角膜・水晶体で曲げられて網膜に像を結ぶと物がはっきりと見えます。
小学生の頃、虫眼鏡を使って光を紙の上に集めたことがある人もいると思いますが、虫眼鏡が角膜・水晶体で、紙が網膜面とすると、イメージしやすいかもしれません。光が網膜の後ろで最も集まる(結像する)のが遠視で、網膜の手前で結像するのが近視です。老眼は先述の通り、調節力の問題であり、虫眼鏡の厚みを自在に変えられない状態と考えるとよいと思います」
Q.老眼の症状が現れるおおよその時期(年齢)と、自覚しやすい特有の症状を教えてください。また、老眼を発症しない人もいるのでしょうか。
朝生さん「40歳前後から、手元の見にくさやピントの合いづらさを感じるのが老眼の初期症状です。調節力の低下なので、『特に集中して何かを見た後に他の場所を見ると見えない』というときに気付くことが多いです。近視の人はもともと手元にピントが合っており、手元を見るために調節力をあまり使わないので老眼を感じにくいです。
ヒトの目には調節力を補う働きがあり、高齢になってもピント合わせにあまり困らない人もいますが、老眼は老化現象の一つなので、程度の違いはあれ必ず出現します」
Q.「若い頃の視力がよい人ほど、老眼になりやすい」という声もあるようですが、事実でしょうか。
朝生さん「老眼を訴える患者さんから『若い頃は視力がよかったんだけどねえ』と聞くことがありますが、遠視であった可能性が高いです。20代の頃は、眼鏡なしで車の運転や読書をすることに抵抗がなかったのだと思います。
眼鏡やコンタクトレンズをしていない状態の視力を『裸眼視力』といいますが、遠視の人は裸眼視力がよく、近視の人は悪いです。老眼は遠視の人が感じやすいので、『若い頃の視力がよい人ほど、老眼になりやすい』というのは、もともと遠視だった可能性が高いというわけです」
Q.「レーシック(視力矯正手術)やICL(眼内コンタクトレンズ)をすると、老眼になるのが早くなる」との声もあるようですが、事実でしょうか。
朝生さん「調節力の低下は水晶体の硬化が主な原因なので、レーシックやICLといった屈折矯正手術で老眼が早まることはありません。しかし、こうした手術を受ける人の多くは近視の矯正なので、遠くの見え方、つまり“遠見”重視で手術をしていると考えられます。老眼は遠視の人が強く症状が出やすいので、近視の屈折矯正手術を行うと老眼を感じやすいのはそのせいかもしれません」
Q.スマホの使用は、老眼の発症や症状に何らかの影響を与えますか。
朝生さん「スマホを長時間使うことで、一過性の調節力低下が生じます。眼精疲労▽ドライアイ▽同じ姿勢でいるため首や肩の負担が大きい――ことが原因です。『IT眼症』ともいわれ、若年者で多く見られます。水晶体の硬化は起きないので、本物の老眼ではありません」
Q.老眼の症状が早い時期に出やすい人の特徴とは。
朝生さん「ノートパソコンや帳簿の文字を見たり、裁縫などの細かい作業をしたりする人が、初期からの老眼を感じやすいと思います。また、遠視の人や近視矯正手術をした人、眼鏡の矯正が強い人ほど、老眼の出現とともに手元が見にくくなりやすいと考えられます」
引用元ページURL:https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200409-00062891-otonans-life
眼科医がやっている眼精疲労の対処法とは?
眼科医の実践する眼精疲労対策とは?
目の専門家ともいえる眼科医は、目の疲れに対し、どんな工夫をしているのでしょうか。
プロの方法には根拠があるはずですし、誤解や勘違いなども少ないと思われます。
そこで、「富永クリニック眼科」の富永先生に、ズバリ伺いました。日頃から気をつけている方法について教えてください。
[この記事は、Medical DOC医療アドバイザーにより医療情報の信憑性について確認後に公開しております]
【この記事の監修医師】
富永浩一郎先生(富永クリニック眼科 院長)
杏林大学医学部卒業。杏林大学医学部眼科学教室入局。
米国留学後、眼科クリニック院長などを経た2014年、東京都港区に「富永クリニック眼科」開院。
目についての正しい情報を提供し、快適な毎日が送れるべく、日々の医療に努めている。
日本医師会、日本眼科学会、日本眼科医会の各会員。
眼科医院の点眼薬が一つの答え
編集部:
先生がやっている疲れ目の対処法を教えてください。
富永先生:
近視で老眼も多少ある私個人の場合でいいなら、焦点距離の異なるメガネを複数、使い分けています。
車に乗るときなどの「遠方用」と、仕事をするときの「手元用」ですね。
このほうが、目の疲れに関していえば、「遠近両用」よりも楽ですね。
その日に予定している内容がおおむね固定されているなら、その環境に合った単焦点メガネを用意しておくといいでしょう。
編集部:
遠近両用は、双方を兼ねる反面、どっち付かずの傾向もあると?
富永先生:
遠近両用メガネは、2つのレンズが段階的に組み合わさっているので、「遠くなら上のへりに近い部分、手元なら下のへりに近い部分」で見ないと、本来の“見え”は得られないのです。
中間の部分で見ると、目が頑張ってしまいますから、それだけ目に負担がかかります。ただし、人にもよりますよ。
そもそもメガネが不要な方もいらっしゃいますしね。
編集部:
若くて、メガネを使っていない人の場合は?
富永先生:
一般論としてなら、「睡眠をよく取ること」ではないでしょうか。
睡眠不足は、肉体的な疲労と自律神経失調の双方で、目に良くない習慣といえます。
「何時間寝ればいいのか」という目安は人それぞれで、「ぐっすり寝られたな」と思えば、それでいいでしょう。
目の疲れも取れているはずです。
編集部:
では、前提条件を全て外します。眼精疲労の根本対策について教えてください。
富永先生:
そうなると、眼科医院で処方する点眼薬です。
点眼薬の目的は「目の筋肉にある凝りを解きほぐすこと」ですから、これに勝る対処法はないと思います。
眼精疲労は、タイプ別に分類うんぬんというより「程度差の問題」ですので、“凝りを解きほぐす” というシンプルな方法が最も合っているのではないでしょうか。
外傷性視神経症の病態に合致しない視機能障害を来した1例
要 約
心因性視覚障害の診断に立体視検査が有用であった症例を経験したので報告する。
症例は21歳、男性、右眼の眉毛部を鉄の棒で負傷し、当院受診した。
初診時の右眼の視力は光覚なし、左眼視力は(1.2)。
相対的瞳孔求心路障害(relative afferent pupillary defect:RAPD)は右眼陽性と判断された。
ゴールドマン動的量的視野検査では右眼は施行不可,左眼は鼻側イソプタの狭窄を呈した。
右眼外傷性視神経症を疑い、ステロイドパルス療法施行するも、受傷後6日目に僚眼である左眼視力が0.07に低下した。
心因性を疑い立体視検査を施行したところ良好な立体視が得られ、左眼のみならず。
光覚なしと考えられていた右眼についてもある程度の視力を有していると考えられた。
心因性視覚障害の早期の診断の一助として立体視検査が有用であると考えられた。
(神眼37:58~63, 2020)
Key Words: functional visual loss, stereotest,traumatic optic neruopathy
受付:2019年8月29日/採用:2019年11月26日
別印刷請求宛先:富田 匡彦 〒143-5481 東京都大田区大森西6-11-1 東邦大学医療センター大森病院眼科医局
Received:August 29, 2019/Accepted:November 26,2019
Reprint Requests to: Msdshiko Tomita,Department of Ophthalmology, Toho University Omaori Medical Center,6-11-1 Toho University Medical Center Omori Hospital Ophthalmologist Medical office
コロナ休校がもたらすゲーム依存症という災い…知らぬ間に我が子も
新型コロナウイルスの感染拡大で全国の小中高の臨時休校が始まって20日以上が過ぎた。
終業式も卒業式もなく部活も禁じられ、もっぱら自宅でスマホゲームで時間をつぶす子供たちは多い。
なかには、それにはまる場合もある。
ゲーム依存症に陥ることはないのか。
「志望校に合格したご褒美にスマホを買ったのが失敗だったかもしれません。
スマホゲームにはまっていて注意するといったんはやめるのですが、すぐに再開するようになって……。
ゲーム依存症になっているのでは、と主人も心配しています」
こう言うのは、長男が都内の有名私立中学に合格した30代のA子さん。楽しみにしていた3月の海外旅行や、長男が所属していたサッカークラブの試合なども新型コロナの感染拡大で全て中止。
共働きの両親の目が届かないなか、暇を持て余した長男がスマホゲームにはまったという。
「朝から晩まで10時間近くゲームをしています。
公園でのボール遊びは禁止だから友達が集まっても各自がゲームをしているだけ。夜遅くまでゲームをして昼まで寝て体も動かさない。
『学校が始まれば変わる』と期待していますが大丈夫でしょうか」(A子さん)
こうした例はA子さんの長男だけのことではない。
情報セキュリティー企業「デジタルアーツ」が2019年に発表した調査によると、日本全国の10~18歳で携帯電話を持つ子供のうち94・5%がスマホを持っていて、小学生は90・8%、中学95・6%、高校生で97・1%だという。
その多くはゲームを楽しんでいる。
久里浜医療センターのネット依存専門外来担当の松﨑尊信精神科医長が言う。
「ただし、インターネットやゲームが好きだということとやり過ぎとは分けて考えた方がいいでしょう。
親世代はこれらの使用に批判的な人もいますが、ストレス解消できるなど良い点もある。
よく『何時間やっていれば依存症なのか』と聞かれますが、ゲームの利用時間と依存症の明確な因果関係はまだ分かっていません。
注意してやめられる間は健康でしょう」
眼科では治せない「近視」「緑内障」の根本治療
1、テーブルに肘をついて、両手のひらを頭の上に置き、指先を広げて頭頂部を押さえる
昨今近視人口が激増し、失明原因のトップという緑内障の患者数もますます増えている。
その原因は、眼窩のまわりの骨がくぼんで眼圧が上がることにあった。
ならば眼窩が広がれば根本治療につながるわけで、実は、それは家で自分でも広げることが可能だったのだ。(以下は「週刊新潮」2020年1月23日号掲載時点の情報です)
***
2、両手のひらをおでこに並べ、おでこを押して、前に出ている前頭骨を後ろに下げる 3、前頭骨を上げる。右母指球を右眉下の眼窩のくぼみに。
左手は右手下にクロスさせ右の頬骨を上に押し上げる
いま、近視人口の急激な増加が指摘されていて、特に日本を含むアジア太平洋地域の高所得国の近視有病率が高いという、イヤなデータがあります。
事実、すでに日本の人口の3割を超える4千万人超が近視と推定され、昨年8月には慶應大学の研究で、さらに恐ろしい状況が判明しました。
東京都内の約1400人の小中学生を調査すると、小学生の76・5%、中学生の94・9%が近視だったというのです。
日本人をはじめとするアジア人には、眼球が長くなって焦点が合わなくなる軸性近視が多いそうです。
たしかに、私のクリニックを訪れる患者さんも「目が見えづらくなった」「目が疲れやすくなった」などと訴えるケースが目立ちます。
ただし、多くの方は、その原因を「目の使いすぎ」だと考えています。
もちろん使いすぎもよくないでしょう。ただ、私はこれまで長い間、ある体験を重ねています。
クリニックで私が骨格矯正を施すと、患者さんが決まって、「視界が広がった」「明るくなった」「ものがよく見える」「視力が上がった気がする」などと口にするのです。
試しに、患者さんの多くに、視力検査表による簡単な測定をお願いするようにしたところ、個人差はありますが、施術後は視力が平均して0・2ぐらい上がっていたのです。